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 ソーシャルスキルトレーニング絵カード


●状況の認知絵カード 中高生版2

小学校の低中学年頃までは見過ごされたり許されたりしていたその同じ行動が、年齢が進み、小学校の高学年、更に中高生にもなる頃には不適切と見なされ、非難の対象になってしまうことは良くあることです。
定型発達の子のほとんどは、今の自分には何が期待されているのかを察知し、周囲の人をお手本にすることで、ごく自然に大人としての行動を学び移行していくことができます。
しかし、この絵カードに登場する子たちのように、それが難しい子もいるのです。その子たちには、それら一つひとつについて、丁寧に説明をして学ばせていくことが不可欠です。そうでなければ、自分の行動が、急に周囲の人たちから不適切であると指摘されるようになったことについて納得することはできないでしょう。
尚、この絵カードでは、犯罪など明らかに止めた方が良いことに対しては、「良くないことだからやめよう」ときっぱり言い切っていますが、その他のさまざまな慣習や価値観に関わることについては客観的な立場で説明をし、情報や選択肢を提供する立場を取っています。登場する人物は、“あなた”ではなく“この子”です。「この絵の子はこうしていますが、あなたはどうしたいですか、どうなりたいですか?」と、考える場を提供しているわけです。以上のことをご理解頂いた上で、このカードを活用して頂くと有り難いです。

最後になりましたが、この「状況の認知カード」中高生・年長者版でも、前回、前々回と同様に、「十人十色なカエルの子」(東京書籍)の作者である落合みどりさんに監修をお願いしました。ここであらためて感謝の意を表したいと思います。


イラスト構成リスト(A4サイズ 計22枚)
  1. 可愛がってくれた祖母が亡くなった。「明日は、映画を見に行く予定になっている。前売券も買っている。 お葬式には出られない」

  2. 「お腹が痛〜い。うんこ 行って来るねぇ!」

  3. 「ぼくは疲れているんだ! そこ、どいてください」

  4. 「通り道に荷物を置いたのが悪い。ぼくは悪くないのだから謝る必要はない」

  5. 「バスの中では、静かにしなければいけない。赤ちゃんがとてもうるさい。静かにさせるよう、母親に注意しよう」

  6. 「すみません。トイレを貸してください」通りがかりの知らない家だけど、ここでトイレを貸してもらおう。

  7. 「明日1時に、○○に来られる?」「1時? 行けると思うけど」

  8. 「男の人の言う通りにしているだけで、お金をもらえるんだよ」

  9. 「水泳部の部室から、あの子の下着を持って来れば良いんだね」

  10. 「えっ、パンを買ってくるの?」(次の授業が始まるけど...... でも、頼まれたことはやってあげないといけないから)

  11. 「さっきAさんが先生は教え方が下手だと言っていました。もっと、教え方を工夫した方が良いと思います」
    (先生は知らないかもしれないから教えてあげよう)

  12. 「晩ご飯を作っているようだ。栄養のバランスについて教えてあげよう」

  13. 「ぼくは安物のクッキーはあまり好きではありません。今度は高級店のケーキにしてください」

  14. うるさいので泣きやませようとしたただけ。殴ったけど、けがをしてしまうほど強くは殴っていない。

  15. 電車に乗っている間にお化粧するといいね。

  16. 「ぼくが小さい頃から親切にしてくれた近所のお姉さん。大好きだから、ずうっとついて行こう」

  17. (知らないお姉さんだけど)胸を触りたいな。

  18. 「元気そうだって? うそつき。やせているし、青白い顔をしているじゃないか!」

  19. 「飾り付けが終わったので、帰ります」

  20. 「下着が見えていますよ」(この人、下着が見えているのに気付いていないらしい。教えてあげなくては)

  21. 「“押して下さい”と書いてあるので、押してみよう」

  22. 「この本、順番通りに並んでいない!」


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