今日、わが国では新生児聴覚スクリーニング検査の普及により、0歳台で聴覚障害が発見され、発達の最早期から支援を要する子どもが増加しています。
本テキストはこうした昨今の社会的動向をふまえ、主に児童発達支援の初任者(保育士、児童発達支援員、臨床発達心理士、言語聴覚士、視能訓練士等)を対象に、聴覚障がい児および盲ろう(視覚聴覚二重障害)児の早期発達支援に必要な知識を、2冊のテキストの学習を通して、段階的に学習できるよう構成されています。
本基礎編では実践編に先立ち、主に聴覚器官および視覚器官の構造や機能、病態の学習をはじめ、支援実践の基礎となる評価や診断に必要な各種の検査法、そして障害発見後に活用可能な聴覚的補装具や視覚的補助具について、なるべく平易に、必修すべきポイントを学習できるよう工夫してあります。またテキストを抄読しただけではわかりにくい検査法の実際や当事者と家族の様子については、テキストに添付されたDVDの視聴により個々に学習を深めることが出来るよう作成してあります。
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領域I 聴覚障害・視覚障害の評価・診断の基礎
第1章 聴覚障害の評価・診断の基礎
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I
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聴覚障害の早期発見と支援
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II
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聴覚器官の構造と機能
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III
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聴覚伝導路と聴覚障害の種別
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IV
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聴覚障害および盲ろう(視覚聴覚二重障害)の主な原因疾患と病態
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V
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聴覚障害の評価・診断に用いる各種の聴覚検査
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VI
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聴覚障害の重症度と福祉の助成
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VII
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健常児の聴覚発達
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VIII
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各種発達検査・知能検査・言語検査と実施上の配慮点
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第2章 視覚障害の評価・診断の基礎
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I
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視覚障害の早期発見・支援の重要性
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II
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視覚器官(眼球)の構造と機能
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III
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視覚経路と視覚障害の種別
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IV
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視覚障害の主な原因疾患と病態
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V
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視覚障害の評価・診断に用いる各種の視能検査(入力系、統合系、出力系、電気生理学的検査、画像診断等)と記録の仕方
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VI
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健常児の視覚発達
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VII
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各種の視能検査実施上の配慮点と弱視・斜視訓練の実際(発達検査・知能検査・言語検査との関わりを含む)
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VIII
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視覚障害の重症度と福祉の助成
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領域II 聴覚障害・視覚障害の補装具・補助具と環境調整、情報アクセシビリティ
第3章 聴覚障害の補装具〜補聴器・人工内耳
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I
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補聴器の構造と音の原理
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II
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補聴器の種別と特色( 気導式・骨導式)
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III
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補聴器のフィッティング環境と音質調整
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IV
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補聴器の特性検査とテクニカルデータの読み取り
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V
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補聴器の耳型採型とイヤモールド
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VI
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補聴器と福祉の助成
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VII
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人工内耳開発の歴史
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VIII
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人工内耳の構造と音の原理
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IX
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人工内耳の種別と特色
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X
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人工内耳の適応基準
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XI
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人工内耳のプログラミング環境とマッピング
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XII
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SN 比への目配りと補聴環境の整備
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第4章 視覚障害の補助具とロービジョンケア
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I
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ロービジョンとロービジョンケア
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II
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ロービジョンの見え方
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III
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光学的補助具の種類と特色
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IV
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非光学的補助具の種類と特色
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V
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視覚障害の環境調整の実際
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第5章 感覚器に障害をもつ子どもの情報アクセシビリティ
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I
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聴覚に障害をもつ子どもの情報アクセシビリティと支援の実際
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II
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視覚に障害をもつ子どもの情報アクセシビリティと支援の実際
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III
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共用品・共用サービス(アクセシブルデザイン)
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