支援の基本をおさえながら、日頃の関わりやコミュニケーション支援に活用できます。
個々の発達段階や特性に合わせた働きかけをすることで、言語発達障害児者と周囲のコミュニケーションが広がります。
発達・障害・コミュニケーションを理解するための視点や知識、普段から使える効果的な工夫について、いろいろな場面での支援の方法を豊富な具体例をあげながら解説しています。
言語聴覚士が日々の臨床で経験した事例に加え、福祉機関でのインタビューや「コミュニケーションパートナー育成支援セミナー」のディスカッションであがった事例を収録。
個々の言語発達障害児者に適したコミュニケーションの仕方やちょっとした工夫をすることで、一人ひとりの生活の質(QOL)は向上することでしょう。
【目 次】 ▼(クリックで表示)
はじめに
このハンドブックの活用のために 〜使い方ガイド〜
コミュニケーション支援の基本1
<1>発達に応じたコミュニケーション支援
コラム1 ことばが不明瞭
<2>確認してみよう 〜コミュニケーションの取り方〜
●具体的な場面から〜活動に沿って
活動を始めるとき(活動の開始・予告)
・場面1 予定が気になって、何度も聞きに来る
コラム2 急な予定の変更には
コラム3 非日常的な場面でのコミュニケーション
・場面2 「食事ですよ!」の声かけで混乱
・場面3 好きな活動のはずなのに始まるとパニックに
コラム4 予告で次の予定が分かっても、できないことも
コラム5 自分で選ぶことで安定する
コラム6 社会的ルールとの兼ね合い
活動しているとき −活動中−
<ゲームや課題をしているとき>
・場面4 ルールどおりにできない
・場面5 ゲームオーバーしたら泣いてしまう
・場面6 ハンドリングで要求するけど何をしてほしいのか分からない
コラム7 要求が出やすい環境を作ってみる
コラム8 気持ちを表に出しにくく誤解されやすい子ども
コミュニケーション支援の基本2
<3>止まって待つ(関わり方のポイント)
<4>コミュニケーションを取るときの留意点
・場面7 課題ができないと床にひっくり返ったり、部屋から出てしまう
<食べたり飲んだりしているとき>
・場面8 はい−いいえの意志表示が読み取れない
・場面9 予告カードを使っているうちに、いつの間にか!
コラム9 視覚的支援(絵カード)での「予告と要求」について
<外出しているとき>
・場面10 2時間かけて行ったのに、目的地には10 分しかいない
コラム10 まわりが発想を変える
コラム11 提案と相談
・場面11 行きたいお店と違うとひっくり返って泣き叫ぶ
コラム12 予告しなくても分かっているという子どもの場合
コラム13 子どもに分かる手がかりで
活動の合間
・場面12 迎えの時間まで落ち着いて待てない
コミュニケーション支援の基本3
<5>コミュニケーション機能について
<6>コミュニケーション手段のいろいろ
<7>AAC(拡大・代替コミュニケーション)とVOCA(音声出力会話補助装置)
活動を終えるとき
・場面13 分かっているけど遊びをおしまいにできない
コラム14 「分かる」って?
コラム15 ルーティンな行動
コラム16 自分で行動して納得する −行動による自己調整−
・場面14 声かけだけでは見通しが持ちにくい
会話を拡げる −話題、興味・関心−
・場面15 話題が拡がらない
・場面16 何度も同じことを聞いてくる・話題が限られている
コラム17 話題を拡げる身近な素材
・場面17 なぞなぞのヒントが出せない
コラム18 すぐに次の段階を目指す(縦への上昇)のではなく、今できること
を広げ(横への拡大)、定着
コラム19 子どもも大人も“楽”に、楽しみながら
支援・情報を共有するために −連携・引き継ぎ・情報交換−
・場面18 お友達を叩いてしまう
コミュニケーション支援の基本4 <8>パニック・自傷・他害へのアプローチ
<9>情報を共有するための手立て −「サポートブック」や「サポートシート」の基
本−
・保護者のインタビューから 保護者と関係機関との情報交換・共有の例から
・場面19 「大丈夫!」って、本当に大丈夫? −保護者からの引き継ぎは−
あとがき
文献一覧
キーワード・索引
これが知りたい・こんなことに困っていたら
|
|